世界終末前夜 有野 夜、テレビ点ける代わりに耳奥の 死の小破片掻き出している さよならはなんか違うし手を振って 世界終末前夜なんだし ポリゴンで出来てる夜も言葉たち 一等星の灯(ひ)を追い越して 誰一人さえ抱きしめてくれなくて 背負い鞄で首吊る人形 その雪を踏み汚しつつ 「綺麗だね、雪」って言いあう恋人たちよ 夕方に空に飛び降りゆく鳥に 来世があればいちばんぼしで さわらび139へ戻る さわらびへ戻る 戻る