短編集 走る牛 何を考えて作ったのかわからないミステリー 恋人を殺した。 私に隠れて浮気をしていた。当然の報いだ。 私も浮気をしていたが、ここまで怒れるとは。 恋人とは5年付き合った仲だった。 ここ数年は性行為もせず、会話もなく、週一で虚無で義務なデートをするだけだった。 それでも許せなかった。自分の中にこのような怒りがあるとは驚きだった。 恋人、否、恋人だったものを見る。 死因は首の傷。カッターで切った。 案外人は簡単に死ぬと思い知った。 私は焦った。 逮捕される時、恋人に浮気された可哀想な男として世間に広まるのはいい。しかし、捜査によって私の浮気が広まれば私は可哀想じゃなくなる。 考える。なんとか、この殺人を隠し通したい。まずは凶器を隠す。カッターは少々大きく、隠し場所に困る。 どこにする、ゴミに捨てるか、路上に捨てるか、いや、誰かの部屋に放り投げてもいい。 しかし、警察はどこに隠しても見つけ出す気がする。 思いついた。最高の隠し場所がある。 これならバレないだろう。 私はその隠し場所に凶器をいれ、身を隠した。 完璧である。私は天才だ。 後日、とある殺人事件の容疑者が救急搬送された。その男をみて、警察官は困惑した。 何をしてれば、尻の穴に凶器を隠すんだ。 何を考えてたのかわからないコメディ 最近気付いたことがある。 それはSEXとはイチャラブこそ至高といいことだ。 反論はあるだろう。これを読んでいる読者諸兄からも反論の声が聞こえる。 ロリがいいとか、おねショタがいいとか、レイプものがいいとか、NTRがいいとか、いや後半二つは待て。一度殴り合おう。 さて、その性癖の否定はしない。その上で言いたい。 イチャラブこそ至高だと。 その理由は一つ。自分がSEXをした時イチャラブが最も気持ちいいからだ。 まあ基本的にSEXなんてイチャラブかワンナイトか風俗か、その三種類しかない。(それ以外がある人は私のところまで来い。六甲山か神戸湾に沈めてやる) しかしSEXというのは気持ちがいいものではない。 没頭できるほど良いものではないし、没頭できる人間は才能があると誇って良い。 風俗だろうがワンナイトだろうが1番興奮するのはその手前、つまりヤレることが確定した瞬間だ。それ以降は緩やかに下降していく。 しかしイチャラブはどうだ!? 前、中、後、全て興奮する!! これでイチャラブが至高でなければなんである!! それ以外が至高という人間は愛が足りないだけである!! 愛あるSEXに勝るものなし!! そう友人に吐露した。 友人はこう言った。 "黙れ童貞" その言葉に意気喪失、10カウント、ブラックアウト。 私は、気づけば買春していた。 違法である。 しかし、今の私にはこれでしか童貞を卒業することができないのだ。 相手の名前はメグちゃん the、地雷系という見た目をした女の子 そしておっぱいがでっかい! これは素晴らしい。いい思い出になりそうだ メグちゃんはぽちぽちスマホをいじっている。 我々は無言でホテルへと向かった。 ホテルに着き、シャワーを浴びる。 戻ると彼女が無言で座っていた。 美人局じゃなかった。安心。 金を渡す。無言で受け取る。 そう、無言。私は生来の陰キャである。 無言の気まずさは耐えられない。 話さなくても大丈夫とか、そんな空間考えられない。だから恋人ができないとあの友人には言われた。関話休題。 つい彼女に聞いてしまった。なぜこんなことしてるのかと 彼女は話した。涙なしには語れない話を 親が病気で、弟妹も多く、学費を稼がないといけない、訥々と話す。 私は泣いた。彼女にこのようなことをさしてはならないとおもった。彼女に私の全財産5万円を渡し、クールに去った。端金であるが、彼女の幸せを願いたい。 後日、偶然見つけた彼女のTwitterで推しのホストを売上No. 1にしたと書いていた。 何を考えてたのかわからないコメディ2 最近気付いたことがある。 それはAVのようなSEXは気持ちよくないということだ。 AVのように派手に、長く、熱く、それはそれで気持ちいいだろう。 しかしだ、あれはプロがやるからこそできる芸当で、我々素人があのようなことをやったとして、痛がられるのが関の山だ。 ならば、しっとり、ゆっくり、滑らかなSEXがいいと私は思う。 さらにAVなら興奮できたことが、リアルでやるとできないことはある。×××とか、×××とか、過度な言葉責めとかである。 これは何やってんだろ俺という虚無に人を至らせるからである。ここまで来るとわかるだろう。 つまりイチャラブSEXこそ至高ということである!! 恋人と愛を育むことを目的とする!!! 快楽ではなく愛!! これこそがSEXの掟である!! そう友人に吐露した。 友人はこう言った。 "うるさい童貞" その言葉に意気消沈、ノックアウト、ホワイトアウト。 私は、気づけばSM風俗にいた 何故イチャラブを推進する信徒たる私が異教たるSMにいるのか(前の売春も異教?うるさい黙れ、貴様NTR推進派だなポートタワーから突き落とす) それは敵情視察ということだ。あえてSMを体験することでイチャラブの良さを再確認する。 これはそういう儀式である。 いざいかんSMへ、私は勇んで入った。 私は気付けば豚になっていた。 鞭打ち、蝋燭、×××、×××、×××、×××。 これらが女王様がいることで快楽に変換されていく。 未知の快楽。 私の知らない私が出る。内面にある、嫌悪していた自分を曝け出す。そのなんと気持ちいいことか!!! 女王様が私に言う 鳴けこの豚!! ブヒィブヒィ!!!!!!! ついに私は鳴いてしまう 次の瞬間私の子供を萎んだ 女王様がなにかを察した 私は言った これ、なに? 女王様は無言で鞭を振った。 ブ、ブヒィ・・・ 未練 彼女と別れた。酒を煽る。 原因は俺がつまらないとかそんなところだ。 俺がSEXのとき勃たなかったのもある 俺は22歳。大学院生。この年になるまで童貞だった。 SEX前日に興奮でオナニーしすぎて勃起しなかった。 彼女、元彼女か、の蔑んだ眼は忘れられない。 俺がドMならそれで勃起したが、俺はMじゃなかった。 今度ドMの友人にはオナニーをしろと言っておこう。 酒を啜る。まずい。 ここは場末のバー。たぶん。 どこでもいいから飲みたくて適当なところに入った。 カウンター席は気まずいから座ってない。 二人掛けテーブルを一人で座る。 飲む、啜る、煽る、こぼす。 目の前に、女がいた。 気づけば女を抱いていた。 晴れて童貞卒業。思ってたより気持ちよくなかった。 体温があるのはよかった。挿れる前が一番興奮した。 酒で挿ちにくかった。なんとか発射もできた。 起きる。ここはラブホ。ヤって起きた今は5時。 女を見る。 夜にはわかりにくかったが女はブスであった。 俺にはふさわしくない。 しかし、童貞を卒業した女だと思うと愛おしく思う。 その後もう一度女を抱いて、帰った。 気持ちよさは皆無だった。女のブスさを思い出して吐いた。 その後、狂ったように夜に出かけた。 女の捕まえ方を知っていった。 毎夜女を抱く。ブスばっか。 たまに俺に相応しい美女がいる。そんな女は俺を蔑んだ 眼で見る。 たまに抱ける美女がいる。 俺の下で嬌声をあげるとき、嬌声は嘘だ。 美女は抱けなくなった。 ブスがいい。美女は高い飯だ。金がかかるだけ。抱けば美女もブスも変わらない。 同じ女だ。挿れればいっしょ。ブスのほうが愛想はいい。ならブスを抱く。 美女は俺を見下す。顔がいいだけ。俺のほうが勉強ができる。それなら俺が上だ。 上なんだろうか。 遊んでいたら勉強できなくなってきた。急いで勉強をする。女を抱きたい。オナニーのほうが早いとわかっている。無性に女が欲しい。 ノートは破く。パソコンは投げる。ペンは折る。逃げ出す。 夜に逃げた。逃避行。LINEは消した。インスタの新しいアカウントを作った。 居酒屋の店員をやる。キャッチをやる、ホストをやる。落ちる、飲む、抱く、抱く、飲む、抱く、抱く、逃げる、抱く、飲む、落ちる、飲む、抱く、落ちる、抱く、殴られる、飲む、逃げる、殴られる、抱く、落ちる、落ちる、飲む、抱く、抱く、殴られる、抱く、落ちる、落ちる、飲む、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちる、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、 堕落 俺の腹にはナイフが刺さっていた。 ええと、何の女だっけ、抱いた女なんて何人いるかわからない。一人も顔を思い出せない。最初の女は覚えてる。三桁は抱いた。けど、イかせた女はあんまりいなかった。一人とずっとやってる男のほうがSEXはうまいってのはほんとだと思った。本気で嬌声をあげてた女はいつだっけか。女の潮吹きを見てみたかった。ホスト仲間がイかせまくったことを自慢してた。あとからそいつは短小早漏だと知った。ホスト仲間たちと女を馬鹿にしながら飲んだ。女に飛ばれた。俺の大学のやつがいた。学費を稼ぐためにホストをやっていた。金を渡した。誰かと女を取り合いになった。ボコボコにされた。元カノを見た。いい男と歩いていた。逃げた。親から殴られた。泣いていた。逃げた。大学の友人達を見た。逃げた。 体が冷める。脱力感。女は逃げる。 最初に抱いた女が、元カノが、俺に聞く。 あなたはなにがほしかったの 俺は答える。 「」
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