シカバネニートタウン

灰汁太川猫也



 「イヤだぁー!ネズミーランド行きたい!」
横浜の海が見える高層マンションの最上階で、一人の少女が泣き叫んでいた。
「そんなこと言わないで浜子(はまこ)。お母さんたちも急な仕事だからしょうがないのよ」
少女の母が、スーツの上着にそでを通しながらその少女、浜子をなだめていた。
「そうだよ浜子、俺も浜子と一緒にネズミーランド行くの、ほんとに楽しみにしてたんだから。そのためにひと月前からチケット買って、旅行雑誌だってめっちゃ読んでたし。でも父さんも母さんも、緊急な仕事が入っちゃったんだから、しょうがないだろ。......俺だって、働きたくないのに。」
ため息をつきながらネクタイを結ぶ少女の父の顔には、疲労がにじみ出ていた。少女の両親は同じ会社でSE(システムエンジニア)として勤めており、今回のようにテーマパークなどへ遊びに行く約束がドタキャンされることは、二度や三度のみではなかった。
「お兄ちゃんもいるし、留守番もできるでしょ?また今度、ネズミーには連れてってあげるから」
少女の母が諦めたようなため息をついた。すると一人の少年が、唐突に三人のいるリビングに駆け込んできた。
「そうだぞ浜子!今日はお兄ちゃんと一緒に家で遊ぼう!俺は浜子と一緒なら、どこへ居たって構わない!」
愛人(あいと)という名のこの少年は、浜子の兄であり、重度のシスコンだった。
「今日のためにおめかしした浜子もとても可愛い!リボンのカチューシャがお目目の可愛さをより引き出し、水色とピンクの二色のパステルカラーで彩られたコスプレドレスが浜子のお姫様感を強調している!そして何より極めつけはクマさん柄のパn」直後、愛人の頭に浜子の正確かつ全力なかかと落としが入った。
「こんなド変態と留守番なんか嫌!ねぇ、せめてママだけでも一緒に遊んでよ!」
駄々をこねる浜子を尻目に、母は「ごめんねぇ、また来週にして!」と言って家から駆け出していった。その後間髪入れず、"ママだけでも"という浜子の台詞にかなり傷付いたまま、父がしょぼくれながら家の鍵を閉めて出ていった。

 その後、兄のだる絡みを避けながら映画を見て一日を過ごした浜子は、風呂まで済ませてベットについていた。日は沈み夜も更けていたが、両親ともに帰宅しておらず、浜子は涙ぐんだ目をベットのシーツでこすっていた。
「どうした浜子!寂しいならお兄ちゃんがそばにいるぞ!」明らかに浜子に近づく理由をずっと探していた愛人が、浜子に近寄る。「嫌!来んなカス!」と叫んで浜子が枕を兄に全力投球していたその時、オートロックの家の扉が開く音が聞こえた。
「ママ?パパ?どっちか分かんないけど、おかえり!」
浜子は扉の開く音を聞くなり、寝室から玄関へと駆け出した。しかし玄関に着くなり、浜子は驚きで固まった。そこには、浜子たちの両親だったものがあった。二人は顔面蒼白で、目のクマは曇天の夜空より昏く、手だけを前につき出しゆっくりとこちらに近づいてくる。
『ハタラキタクナイ......ハタラキタクナイ......。』
虚ろにそんなうわ言を呟く二人には、今朝の人間らしさを少しでも保った面影は、もうほとんどなかった。
「あっ......。あっああ......。」
恐怖や驚き、悲しみを受けた浜子は、後ろに倒れこんでしまい、声を出すことさえままならなくなっていた。そうして浜子が両親だったものに襲われる直後、突如後ろからつき出されたゴルフのパターが我を失った両親二人の頭を吹っ飛ばした。
「まだ感染してない人いるなんて驚きネ。小姐(シャオジェ)、大丈夫アルか?」
二人をパターで飛ばして入ってきたその女性は、いかにも風変わりな人だった。肌色からアジア系の人であるのはなんとなくわかるが、喋り方の訛りから察するに日本人ではないのだろう。紫色で丈の短いチャイナドレス、赤色のアームカバー、背中には細長い袋を背負い、その中に持っていたパターをしまっていく。パンダの顔があしらわれたポーチもかけており、その中から何かを出そうとしている。無駄に高いピンヒールを履いて、髪はお団子ヘアーの二つ括り、メイクは下手なのかチークの位置やアイシャドウのラインはややずれており、細い眼は少し不気味な笑顔をしてこちらを見ている。
「あっ、あったあった。コレ貼っとかないと、危ないネ!」
などと言いながらパンダのポーチから何やら札のようなものを出し、倒れた二人の額に貼っていく。二人の顔が札で半分ほど隠れた頃に、やっと浜子は喋るだけの冷静さを取り戻し、その女性を問い詰めた。
「ま、ママとパパは?どうしてあんな感じになってたの?」
「二人は多分無事ネ!チョット気絶してるだけヨ!」
「そうじゃなくて!なんであんなに、いつもと雰囲気が違ったの?」その直後、寝室から愛人が飛び出した。
「どうした?大きい声がしたから、お兄ちゃん心配して来たぞ!来るのが遅れたのは、決してベットに残った浜子の残り香に顔を埋めていたからでは......って、誰だこのお姉さんは!」
「話ややこしくなるから今は黙っとけバカアニキ!」
チャイナドレスの女性はその様子を見て、ニマリと笑って言った。
「ヘェ、非感染者が二人もいるとはネ。それなら、二人に少し説明するネ!今、ヨコハマがどのぐらいヤバイかを!」

 「改めまして、?好(ニーハオ)!ワタシ、国連連邦捜査局エージェントの、張 面道(チョウ メンドウ)アル!ワタシ、そこそこエラい人だから、態度に気を付けるヨロシ!」
信憑性がかなり低そうな職員ⅠDを見せつけてくる張を愛人は訝しげに見つめていた。
「あなたの経歴もこのIDも、かなり怪しいな?こんなデビルハンターがゲロ吐くよーな歌歌ってそうな人が、ほんとにそんなすごい人なのか?」
「偏見とメタ発言は色々ややこしくなるから死んでもすんなこのシスコンド変態が」
愛人のメタ発言に浜子がすかさず突っ込む。(尚、浜子はこの後今作品のメタ発言のほぼ全てに突っ込まされるが、彼女はまだこのとき何も知らない。)
「まア、こんなことにいちいち気にしてたら、今ヨコハマで起こってること多分理解できないネ。だからそのことはさておき、今何が起こってるか説明するネ。」そう言った張は、以下のように書かれた数枚の報告書を二人に見せ始めていた。

 【部外秘】20△△年・□月○○日の日本・ヨコハマにおける社会人大量廃人化現象について

××番地にある某システム会社にて、午後五時頃、「新世界の神」を名乗る男が正体不明の毒ガスを煙爆弾にして拡散させた。その場に居合わせて煙を受けた社員数名は、ほんの数秒の間に自我を失い、「ハタラキタクナイ」とささやきながら虚ろな目で辺りをさまよい始めた。状態異常になった社員に駆け寄った社員も同様の症状を示すようになり、煙爆弾の発動後三十分後には、残業のためにビルにいた社員数十名が生ける骸のような状態となり、彼らはビルの外へと出ていった。拡散された毒ガスを国連で分析すると、それが一定の条件を満たす人間の脳にのみ感染する新種のウイルスであることが判明した。このウイルスは労働者にのみ感染し、感染者の脳内にある「労働」という概念を蝕み、一切の労働を拒絶する廃人を造り出してしまう。さらにこのウイルスは感染力がとても強く、このウイルスとその感染者の活動を抑止する抗ウイルス札パッチがない状態で感染者と五分以上同じ空間にいると、その空間にいる他の労働者全員を感染者にしてしまう。国連はこのウイルスに『ニート』、その感染者に『キョンシー』という呼称をつけ、エージェントの張 面道をヨコハマに派遣し、ウイルスの根絶・そのための『ニート』に対する特効薬の入手・ウイルス拡散者の「新世界の神」の特定などを目的として調査を進める。〈以下略〉

「......と、いうワケネ。今、外はキョンシーまみれでまともに動けないネ。今がもう九時だから、多分あと一時間くらいで神奈川県一帯にいる人は全員キョンシーになって、次に日が昇る頃には南関東全域キョンシーまみれネ。で、ここまでくると特効薬を手に入れてもパンデミックは止められないアル。このまま何もしないと明日の昼前には関東全域キョンシー、明日の晩になったら日本人全員キョンシーで、廃人大国ニッポンの完成ネ!」
さらっと恐ろしいことを言う張に、浜子が問い詰める。「えっ?てことは日が昇るまでに薬と犯人見つけないと、ネズミーランド消えるの?」
「そうネ、ネズミーランドはチバにあるし、そこで働いてるキャストも全員労働者アルから、機能しなくなって消えるネ。あと、ワタシが持ってる札パッチは抑止する力しかないから、特効薬ないと君らのママもパパもネズミーのキャストも、元には戻らないネ」
「それはイヤだ!あと、ママとパパがこんなキモい感じになってるのもイヤだ!」
浜子の叫びに、愛人も同調する。
「そうだそうだ!『新世界の神』なんて、そんな名前書いたら死ぬノートのマンガ見た直後の中学生が考えそうな名前のやつに、浜子の好きなものを穢されてたまるか!」
「メタ発言やめろっつたろ!」
突っ込む浜子に構わず、張は再び話し始めた。
「労働者が次々とキョンシーになる今の状況において、まだ労働者じゃないからキョンシーにならない君ら子供は大切ネ。もしキョンシーにならずに『新世界の神』を倒し、特効薬を入手できる人がいるならそれは君らアル。ぶっちゃけこの仕事一人でやんのもダルかったし、ヨコハマとネズミーとニッポンのためには君らの協力が必要ネ!」
言い切る張に愛人が応えた。
「おう!浜子のためならなんだってやらぁ!」
「バカなアニキは気付かなかったけど、張さん一瞬めっちゃ本音洩れてたせいで普通この流れで協力しないからね?私も協力するけど、ママたちとネズミーに危険がなかったら協力しないんだからね?」
浜子が冷静に突っ込むのにも構わず、張はニマリと笑って叫んだ。
「太好了(タイハオラ)!じゃあ早速出発アル!ヨコハマを、労働者を救いに!」

 張、愛人、浜子の三人は家を出て十五分程歩き、中華街の朝陽門の前まで来ていた。道中には既にキョンシーが散見され、逃げ惑う非感染者たちとキョンシーたちが入り交じり、時には三人に襲ってくるキョンシーもいたが、キョンシーには終始張がパターで打ち飛ばして札パッチを張りまくっていたために三人はここまで無傷だった。
「で、なんで中華街に来たの?」
質問する浜子に、張は自分のスマホの画面を見せて言った。
「『新世界の神』がSNSで自分の場所呟いてたアル。『ヨコハマにいる全てのキョンシー共に告ぐ。私の元へ集まり、私に服従せよ。さすれば特効薬を授け、人間として活かしてやろう』って。わざと毒ガスが撒かれただけあって、薬も同時にできてたみたいネ。でもこの犯人かなりアホネ。廃人になったキョンシーたちが、SNSなんて見れるわけないのに」
「えっ、この犯人なんでツイートまで中二くさいの?ていうかもう黒幕との対決?こういうのってもーちょい段階ない?」
不機嫌そうに問い詰める浜子に張はキレながら答えた。
「あーもう!チョットうるさいネ!作者がさっきまで長編書いてて疲れてるんだからしょーがないデショ!今回のやけに多いメタ発言からなんとなく察しろヨ!」
言い争う二人の間に愛人も割って入る。
「キレ気味に問い詰める浜子も愛おしい!」
「アホは黙っとけクソアニキ!」
などと小競り合いをしているうちに、突如、雑居ビルの屋上の辺りから「ハーッハッハ!キョンシーたちこそまだ来ていないが、代わりにおもしろい奴らが来たみたいだな!」という高笑いが響いた。
「?お、お前、誰ネ!」
張の問いかけに、謎の声の主は少し大きめな声で答えた。しかし雑居ビルが思ったより高かったせいで、三人にはほとんど聞こえなかった。
「俺こそ最高にして至高の新世......、......だ?」
「何てぇ?聞こえなーい」
三人が揃って聞くと、再び中途半端な声量の声が返ってきた。
「だから、俺は......で......の......、......?だ?」
「はぁ?だからマジで聞こえねーんだって!もっと声張れよ!」
愛人が叫ぶと、声の主はキレ気味に叫んだ。
「お前、ふざけているのか?」
「キレたときそんだけ声出るなら最初からその声量で言えよ?はい、もう一回?」
「?お、俺は......!って、何でお前らが仕切ってんだよ!」
すると今度は張がため息をついて叫んだ。
「もういいアル!埒が明かないネ!降りてきて話すアル!さっさと降りるネ!ほら、早く!」
張の要求に渋々応じることにした声の主は、舌打ちしながら階段を駆け下りた。
 雑居ビルから出てきた声の主は、よれた白いロングTシャツに黒いジャージのズボンというだらしない格好の男だった。白髪だが若く端正な顔立ちをしており、目の下にはクマがあり、不気味な笑みを浮かべている。
「あ!こいつ、手配書にある『新世界の神』の写真と全く同じネ!」
張が浜子たちにスマホを見せる。その画面には、目前の男と全く同じ姿の男の写真があった。
「いかにも!私こそが、最高にして至高の存在、『新世界の神』、紐野新人(ひもの あらと)だ?まさかまだキョンシーになっていない者がいたとは......だが、何かと思えばただのガキか。私に服従すれば、命だけは助けてやろう。」
張が、訝しげに新人を見て言った。
「おかしいネ、ウイルスは労働者でさえあれば全員感染するから、大人なら皆罹るのに......ま、まさか、お前、完全なヒモ、ニート?」
「正ッ解!俺は、社会や労働なんていうチンケなものに縛られない、究極の存在......つまり、ウイルスが拡がるずっと前からのニートだ?」
高らかに宣言する新人を前に、浜子たち三人は引いていた。
「なんでこんなことするんだ!」
愛人が聞くと、新人は真顔で答えた。
「俺は元々、生まれ持ったこの美貌をダシに色んな女のヒモになってきた......だが、つい最近まで寄生していた女が、会社で昇格したと自慢してきたり、お前はヒモなんだから家事の一つくらいしろなどといちゃもんをつけるようになった?」
「まさか、そんなことでヨコハマにこのウイルスを撒いたってのか?」
「おおそうや。当たり前やろ。俺の三歩後ろを歩かれへん奴は背中刺されて死んだらええ」
新人の発言に、浜子たち三人は再度ドン引きしていた。
「何あいつ。急に関西弁喋り始めたと思ったら、どっかのクズの呪術師みたいなセリフ言い始めたよ」
「プライドの高いヒモって、ホントに最悪ネ」
ささやく浜子や張には構わず、新人は続ける。
「それに、これは社会貢献でもある。君たちに保護者がいるのなら、君らだって見たことがあるんじゃないか?君らのお母さんやお父さんのような大人たちが、労働に苦しめられる様を!このニートウイルスが広まれば、人類は労働から解放され、誰も苦しまない楽園を手にする?」
「いいわけないでしょ?」
突如、しびれを切らしたように浜子が叫んだ。
「働いてお金がもらえるから、ネズミーを楽しめるんでしょ!第一、みんなが働かなくなったら、ネズミーで働く人もいなくなって、ネズミー楽しくなくなるじゃん!」
新人は顔色一つ変えず、「自己中的だな」と呟いてため息をついた。そして少しほほえみ、浜子に言った。
「なら、素晴らしい提案をしよう。お前もヒモにならないか?今の発言を聞いてわかった、練り上げられたそのわがまま感、お前、妹だな?」
その間に、張が割って入った。
「チョットチョット!どっかの鬼を倒すマンガみたいなノリやめて!変人キャラのワタシに突っ込ませるなよ!」
張の突っ込みを意にも介さず、愛人がさらに割って入った。
「浜子がヒモになるだと?浜子がするわけないだろう、そんなこと!もし浜子がヒモになればもちろん俺が底なしの借金してでも養うが、浜子はそのツンデレキャラから誰かに頼ることなんて絶対にしない!ヒモ・ニートと一般人の違いもわからないような奴は、ニートなんてやめてしまえ?俺の家族を!馬鹿にするなぁぁぁ?」
そう言いながら、愛人は突如新人に突進していった。普通なら愛人のような小学生男児のタックルなどは、成人男性にはほとんど効果はない。しかし、新人が生粋の引きこもりニートで体力がミジンコ並みだったことと、愛人の妹愛による火事場のバカ力で、愛人は新人を押し倒すことができた。
「そうくるか、このシスコンめ?」
新人は倒れた衝撃で気絶する前に、愛人にそんな捨て台詞を吐いた。
「失礼だな、純愛だよ」
愛人はそう答えて、新人から離れた。
すると雑居ビルの陰から、拍手をしながら新たな人影が現れた。
「?今度は誰ネ?」
張が叫ぶと、人影は表に出て来て言った。
「何、私はただのしがない研究員ですよ。」
人影は、白衣をまとった幼女だった。その幼女は続けてこう言った。
「あなた方のおかげで、よい研究データがとれました。まぁ、この紐野新人とかいうクソニートは、芋虫未満の働きでしたがね。その努力に応じ、ニートウイルスの特効薬を渡しておきますね。それでは皆さんごきげんよう。また機会があれば、次回作で。」
そういって白衣の幼女は、新人の元いた街道の中央にアタッシュケースを置き、新人の首根っこを掴んで新人を引きずって帰っていった。
「張さん、あの子も捕まえなくていいんですか?」
浜子の質問に、張は笑って答えた。
「特効薬くれたからいいデショ。あの子捕まえたら、ワタシの仕事増えるからいいアル!」

 幼女が置いて行ったアタッシュケースの中には、確かに特効薬が入っていた。張はその日の晩のうちにキョンシー化した人間たちに薬を打ち、日が昇る頃には、いつもの、キョンシーなど一人もいない、ヨコハマの風景が取り戻されていた。国連では、正体不明のままのウイルスとその薬の謎についての議論が進んでいる。主犯の紐野新人は現在行方不明だが、彼のスペックはとても低いためウイルスなどは彼が開発したとは考えられない。そのため、秘密結社の存在すらも疑われているそうである。尚、後日、張の銀行口座には、事態解決の報酬金として一千万円が振り込まれた。張は喜んでその金の一部を手に二週間の休暇を取り、ハワイでバカンスを過ごした。一方浜子たち兄妹は、事態の判明による集団パニックなどのハレーション防止のために、口外を禁止された。しかし、張から口止め料としてネズミーランドの年間パスポート百年分をもらい、それなりに喜んでいた。キョンシーが消えてから一週間後、浜子たちの家のリビングにあるテーブルには、ネズミーランドでの家族写真が数枚置かれていた。


                 <終>


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