独占インタビュー「Attitude」 あみの酸 今回取材に応じてくれたのは、今話題のアイドルグループ「BRIGHTestX」のリーダーを務める佐々木真玄。来月に自身初の主演舞台「ぜんまいじかけの猫」を控え、ますます波に乗る彼の演技への姿勢、パフォーマンスへの姿勢、グループへの姿勢を探る。幼い頃の夢はバレエダンサーだったという彼が背筋を真っ直ぐ伸ばして向き合うものとは。 まずは初主演舞台おめでとうございます。 ありがとうございます。 本作はアンドロイド「ツキ」が、自分が製造された研究所から逃げ出して野良猫と旅をするという舞台作品ですが、最初アンドロイド役と聞いていかがでしたか? そうですね...やっぱり「人間じゃないんだ」とは思いました。でも実際に脚本を拝見した時にツキが予想よりも人間味溢れるキャラクターだったので安心しました。 現在稽古中とのことですが、ツキの印象は変わりましたか? はい。ツキは人工知能で人間らしい感情を様々な出会いを通して学習していくんですけど、学習前の言動が少し単調だったり、心の機微のわからない機械っぽい面も要所要所で出して行かなければなと感じました。 やはり演じるに当たってはその人間的な部分と機械的な部分の表現が重要になってくると。 だと思います。場面によってもそのバランスを変えて行かなきゃいけないので、演出家の駒林(満雄)さんに相談させていただいています。 なるほど。駒林氏とタッグを組まれるのは初めてだそうですが、どういった印象ですか? 顔合わせの時は有名な演出家の方だと思ってすごく緊張していたんですけど、いざお話して見るととても気さくな方で。稽古中も細かくアドバイスをくださるので、学ばせていただくことがとても多いです。 それでは舞台への意気込みをお願いします。 僕にとって初めての主演作品として今必死に稽古をしている最中です。お客さんを前にして自分がどれだけアンドロイドのツキとして作品のメッセージを伝えることができるか、今からとても楽しみにしています。変わった世界観の物語ですが、誰しもが共感できるシーンもたくさんあるので多くの方に観ていただきたい作品となっています。 続いてグループ活動についても伺いたいのですが、最新シングルの「Dark Cherry」がスマッシュヒットを記録していますね。 ありがとうございます。この曲は今までのシングルと違うスタイリッシュな雰囲気なので、僕たちにとってかなりチャレンジングな作品だったんですけど、たくさんの方々に聴いていただけてとても嬉しいです。 ご自身でも反響は感じられましたか? はい。普段めったに褒めない姉が「あの曲いいじゃん」って連絡くれました。よっしゃ! って感じです(笑) それは嬉しいですね。今回ダンスがグループ史上最難関とのことですが。 本当に難しくてヒイヒイ言いながら振り入れしていました。フォーメーションの切り替えも多いし、手の振り付けが複雑なのでものすごく苦労しました。 以前バレエを習っていたそうですが、そこで培ったスキルを持ってしてでもですか。 そんな大げさな(笑)確かに昔のバレエの経験はダンスに活きていますが、この曲の難しさはバレエと全く関係ない所にあるので、メンバーと一緒にひたすら練習して半ば無理矢理に体に覚えさせました。 あの迫力あるダンスは練習の賜なんですね。メンバーの皆さんとは仕事以外でもよく会われていますか? 仕事やリハーサル以外でメンバー全員と会うことはなかなかないですね。個人仕事もあってスケジュールを合わせるのが難しくて。でも(椎木)諒平くんとはしょっちゅうご飯行ったり遊んだりします。 仲よしなんですね。 うーん...まあ(笑)彼とはグループ結成前からの付き合いですし、年上だけど気兼ねなく話せるので兄弟みたいな感じです。いるのが当たり前というか。 もはや家族のような関係で。 そうですね。諒平くんとは家族より長い時間を共有しています。でも彼に限らずメンバーのことは家族と同じぐらい大切に思っていて、BRIGHTestXは帰るべき場所というか、かけがえのない居場所になっています。 彼は舞台の話では真剣な表情をしていたが、BRIGHTestXのメンバーの話になると柔和な笑顔を見せた。グループを「帰るべき場所」と表現した彼の活動には、個人でもグループでも今後とも要注目である。 (インタビュー:あみの酸)
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